Fujian Super Tech Advanced Material Co., Ltd.
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中国冷蔵庫新省エネ基準(GB 12021.2-2025)が2026年より施行 ―― 冷蔵庫メーカーに求められる新たな設計要件とは

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    はじめに

    2026年6月1日、中国では家庭用冷蔵庫を対象とした新たな国家標準 「家庭用電気冷蔵庫のエネルギー消費量限定値及びエネルギー効率等級(GB 12021.2-2025)」 が正式に施行されました。


    消息が発表されると、多くの人がまず疑問に思ったのは、

    「今使っている冷蔵庫は引き続き使用できるのか。」

    「新しく購入した冷蔵庫は新基準に適合しているのか。」

    ということではないでしょうか。


    本記事では、新国家標準における主な変更点を分かりやすくご紹介するとともに、この改正が冷蔵庫業界にもたらす影響について解説します。


    chinas-new-energy-efficiency-standards-for-refrigerators-1.jpg


    1.同じ冷蔵庫でも、新旧基準ではどれほど違うのか

    まずは、実際のデータを比較してみましょう。


    対象機種:BCD-512WGHMD1BXHU1(冷蔵室310L・冷凍室182L・変温室20L)

    項目

    GB12021.2-2015旧基準

    GB12021.2-2025新基準

    エネルギー効率等級

    1級

    1級

    総合消費電力量

    0.98kWh/24h

    0.86kWh/24h


    同じ製品であり、どちらも「1級」のエネルギー効率ラベルが表示されていますが、新基準ではより低い消費電力量が求められています。


    つまり、エネルギー効率等級の評価基準そのものが厳格化されたということです。今後、冷蔵庫を選定する際には、エネルギー効率等級だけでなく、適用されている国家標準(GB 12021.2-2025)もあわせて確認することが重要になります。


    2.新国家標準の主な改正ポイント

    (1)エネルギー効率基準が大幅に引き上げられ、従来の「1級」では十分ではなくなった

    新国家標準では、各エネルギー効率等級における消費電力量の基準値が、全体的に約30~40%引き上げられました。


    例えば、容量約500Lの観音開き冷蔵庫では、旧基準では1日当たり0.92kWhの消費電力量で1級を取得できましたが、新基準では0.55kWh/日以下が求められます。これは約40%の削減に相当します。


    この新基準で評価し直すと、市場に流通している多くの製品はエネルギー効率等級が下がる可能性があり、これまで1級であった製品でも、同じ等級を維持できない場合があります。


    冷蔵庫メーカーにとって、これは単なる仕様変更ではなく、製品設計そのものの見直しが求められる大きな課題となっています。


    (2)実使用環境を考慮した評価方法へ

    従来のエネルギー消費試験は、一定温度・一定条件の試験環境で実施されることが一般的でした。この方法は統一した条件で比較しやすい一方、実際の使用状況とは異なる面もありました。


    新国家標準では、ドアの開閉や食品を収納した状態など、日常使用を想定した条件を取り入れ、実際の使用環境により近い形で性能を評価します。


    これにより、実験室での性能だけでなく、実際の使用環境においても安定した温度保持性能と省エネルギー性能を維持できることが重要になります。そのため、冷蔵庫に使用される断熱材には、高い断熱性能に加え、長期間にわたり性能を維持できる耐久性や信頼性も求められています。


    (3)内容積利用率を新たな評価指標として導入

    新国家標準では、新たに内容積利用率が評価項目として導入されました。

    l 実測した有効内容積は、定格内容積の97%以上であること

    l 内容積利用率の高い製品は、エネルギー効率評価において有利に評価されること


    この規定は、外形寸法が大きくても実際の収納スペースが十分に確保されていない製品を改善することを目的としています。


    「省エネルギー性能」と「収納容量」を同時に実現するためには、断熱構造の設計が重要になります。断熱層を厚くすると内容積が減少し、薄くすると断熱性能が不足する可能性があります。


    この点において、SUPERTECHの真空断熱パネル(VIP)は、従来の発泡断熱材と比較して優れた断熱性能を発揮し、内容積の確保と高い断熱性能の両立に貢献します。


    (4)スマートグリッドへの対応を推進

    新国家標準では、省エネルギー性能に加え、スマートグリッドとの連携も今後の重要な方向性として示されています。


    例えば、

    • 電力需要が高い時間帯には消費電力を抑制する

    • 電気料金が比較的低い時間帯に霜取り運転などを実施する

    といった運転制御が想定されています。


    このような運転では、コンプレッサーの停止時間や低負荷運転時間が長くなるため、庫内温度を安定して維持できる断熱性能がより重要になります。つまり、冷却システムだけではなく、筐体全体の断熱性能や保冷性能も、省エネルギー設計を支える重要な要素となります。


    (5)60L以下の小型冷蔵庫も適用対象に

    今回の改正では、従来対象外であった内容積60L以下の半導体式冷却機器(小型冷蔵庫など)についても、新たに適用範囲へ追加されました。また、このカテゴリーに対応したエネルギー消費量の評価方法も新たに規定されています。


    これまで評価基準が十分に整備されていなかった小型冷蔵庫についても、新国家標準の適用により、冷蔵庫製品全体でより統一されたエネルギー効率管理が進められることになります。


    chinas-new-energy-efficiency-standards-for-refrigerators-2.jpg


    3.新国家標準のもとで、SUPERTECHの真空断熱パネル(VIP)がもたらす価値

    新国家標準が目指す本質は、「より高い省エネルギー性能」と「より大きな有効内容積」の両立にあります。


    この2つの要求を同時に実現するためには、従来の発泡断熱材では対応がますます難しくなっています。断熱層を厚くすれば断熱性能は向上しますが、庫内の有効内容積は小さくなります。一方、断熱層を薄くすれば内容積は確保できますが、断熱性能が十分に得られません。


    SUPERTECHの真空断熱パネル(VIP)は、この課題に対する有効なソリューションを提供します。


    同じ厚さで比較した場合、SUPERTECHのVIPは従来の発泡断熱材に比べて熱伝導率が大幅に低く、優れた断熱性能を発揮します。SESシリーズでは、熱伝導率0.0013W/(m・K)を実現しています。また、同等の断熱性能を維持しながら断熱層を薄く設計できるため、冷蔵庫内部の有効内容積をより大きく確保することが可能です。


    そのため、省エネルギー性能と内容積利用率の両立が求められる新国家標準への対応において、真空断熱パネル(VIP)は有効な選択肢の一つとなります。


    4.SUPERTECH ― 20年以上にわたり真空断熱技術を追求し、冷蔵庫の省エネルギー化を支援

    SUPERTECHは20年以上にわたり真空断熱パネル(VIP)の研究・開発・製造に取り組んできました。当社の製品は、冷蔵庫、冷凍庫、コールドチェーン物流、建築断熱、産業用省エネルギーなど、さまざまな分野で幅広く採用されています。


    2026年の新国家標準に対応するため、SUPERTECHでは引き続き以下の取り組みを進めています。

    • より低い熱伝導率を実現し、薄型化と高い断熱性能を両立

    • 長期にわたり安定した断熱性能を維持

    • 冷蔵庫の構造に応じた柔軟なサイズ設計への対応

    • お客様と連携し、新国家標準に適した最適な断熱ソリューションを提供

    基準は進化し続けています。断熱技術にも、さらなる進化が求められています。

    SUPERTECHは、冷蔵庫メーカーの皆様とともに、「より省エネルギーで、より大きな内容積、そしてよりスマートな冷蔵庫」の実現に取り組んでまいります。


    ご参考:新基準対応の冷蔵庫を選定する際のポイント

    中国の新国家標準(GB 12021.2-2025)の施行に伴い、冷蔵庫を選定する際には、以下のポイントをご確認いただくことをおすすめします。


    (1)適用されている国家標準を確認する

    エネルギーラベルだけでなく、適用されている国家標準がGB 12021.2-2025であるかをご確認ください.同じ「1級」であっても、新旧基準では評価基準が異なります。


    (2)総合消費電力量を確認する

    エネルギー効率等級だけでなく、総合消費電力量(kWh/24h)も重要な指標です。

    数値が小さいほど、省エネルギー性能に優れています。


    (3)内容積利用率にも注目する

    新国家標準では、内容積利用率も評価項目として導入されています。製品を選定する際には、収納スペースを効率的に確保した設計であるかどうかにも注目するとよいでしょう。


    まとめ

    SUPERTECHは、20年以上にわたり培ってきた真空断熱技術を活かし、高性能な真空断熱パネル(VIP)を通じて、お客様の製品開発を支援しています。


    今後も、お客様とともに、より省エネルギーで高性能な冷蔵庫の実現に貢献してまいります。


    真空断熱パネル(VIP)に関するご質問や製品開発のご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

    References