Fujian Super Tech Advanced Material Co., Ltd.
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真空断熱板:建築保温界の「軽量スター素材」

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    「建築・断熱」

     

    真空断熱板を基礎から学ぶ:建築断熱業界の「薄型注目素材」徹底解説 その 1

     

    真空断熱板とは何か?建築断熱分野の注目素材を解説

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    建築省エネ分野において、断熱材の性能が住宅のエネルギー消費量と居住快適性を左右します。各国の省エネ基準がますます厳格化される状況下、従来型断熱材は厚みを大幅に確保する必要があり、200mm を超える場合も少なくありません。それにより貴重な建築スペースが占有されるだけでなく、現場施工における手間も増えてしまいます。

     

    このような背景のもと、真空断熱板(Vacuum Insulation Panel、略称 VIP)がまるでダークホースとして注目を浴びるようになりました。 同素材は現在世界で最も熱伝導率の低い断熱材と称され、熱伝導率は 0.002 W/(m・K) まで達することが可能で、従来型断熱材の 1/5~1/10 に相当します

     

    簡単に言うと、真空断熱板は「真空引き」によって熱伝導を遮断する超薄型高性能断熱材です。この素材の登場により、「断熱性能を高く保ちつつ、壁厚を薄くする」という相反する課題を解決することに成功しました。

     

    従来型断熱材で 75%省エネ基準を達成するには 100mm を超える厚みが必要なのに対し、真空断熱板は約 20mm で同等、さらにはそれ以上の断熱性能を実現できます。 それだけでなく、A 級不燃認定、軽量、耐水性といった長所を備えています。一般的にはロックウールやポリスチレンボードほど知名度は高くありませんが、高級住宅、既存建築の省エネリフォーム、パッシブハウス(超低エネルギー建築)の分野では性能トップの素材と広く認知されています。

     

    02. 真空断熱板のコア構造を解説、断熱のメカニズムを理解する

    なぜ真空断熱板は薄いのに性能が優れているのでしょうか。この疑問を解くため、まず熱移動の 3 形態である熱伝導・熱対流・熱放射を理解する必要があります。

    真空断熱板は「一つずつ対策を講じる」設計思想を採用しています。高バリアフィルム、多孔質コア材、吸着剤の 3 つの核心部品により、熱が逃げる経路をすべて遮断しています。

    なぜ真空状態が重要なのか?

    空気は熱伝導を促す媒介物です。通常環境下では空気分子同士が衝突し熱を伝達します。真空断熱板は真空引きによりコア内部の空気を 95%以上除去します。空気という媒介がなくなると、熱対流が完全に抑えられ、気体による熱伝導はほぼゼロになります。これが優れた断熱性能を実現する根本的な理由です。真空環境においては熱が伝わる媒介が存在しないからです。

    真空断熱板.jpg

    3 つのコア構造の解説

    第一層:高バリアフィルム

    これは真空断熱板の「鎧」に相当します。真空引き後内部圧力が極めて低くなるため、外側から 1 平方メートルあたり約 10 トンの大気圧がかかり、その圧力に耐えるだけでなく、空気や水蒸気が徐々に内部へ浸透するのを遮断する役割を担います。 通常はアルミ箔などの多層金属と樹脂を複合させたフィルムを採用し、建築用途の真空断熱板ではステンレスフィルムを外面に使用し、気密性を確保すると同時に耐突き刺し性・耐老化性を備えています。

    第二層:多孔質コア材

    真空環境下で大気圧により板が押しつぶされないよう、コア材が剛性のある骨格として支えます。 また素材自体が多孔質構造になっており、真空状態において熱伝導経路を長くして断熱効果を高めます。一般的なコア材として超微細グラスファイバー、ヒュームドシリカ(気相二酸化ケイ素)などが挙げられます。

    第三層:吸着剤(ゲッター材)

    こちらは真空断熱板の長寿命を担保する部材です。製造プロセスを完璧にしても、時間経過に伴い微量のガスが浸入したり素材自身からガスが放出されたりします。 吸着剤は特殊な化学素材で、浸入した水分やガスを積極的に取り込み、板内部の真空度を長期間維持し、断熱性能の低下を抑えます。これにより製品寿命を 50 年まで延ばすことが可能です。

     

    03. 従来型断熱材との比較:ロックウール・XPS 押出発泡ボード・EPS ポリスチレンボードの違いとは

    真空断熱板の位置づけを分かりやすく理解するため、従来の 3 種類の代表的断熱材(ロックウール、XPS 押出ボード、EPS ポリスチレンボード)と詳細比較を行います。

     

     

    メタル製真空断熱板

     

    1. 熱伝導率(断熱性能)

    真空断熱板の熱伝導率は 0.002 W/(m・K) で性能が最も優れており、XPS 押出ボードの約 1/10 と圧倒的な優位性を持ちます。 押出発泡ボード(XPS):0.0280.030 W/(m・K) で性能は良好ですが、省エネ基準が厳しくなるにつれ必要な厚みが大幅に増加します。 ポリスチレンボード(EPS):0.0380.041 W/(m・K)、性能は標準的で最も汎用されています。 ロックウール:0.0410.045 W/(m・K)、性能が一番低く、十分な断熱効果を得るため厚く施工する必要があります。

    2. 防火グレード

    真空断熱板とロックウールは A 種不燃材に該当し安全性が最高レベルです。 XPS・EPS ボードは難燃剤を添加しても B1 種(難燃)または B2 種(可燃)の区分となります。

    3. 課題・デメリット

    · 真空断熱板:破損に弱く、ガスが流入すると断熱性能が急激に低下します。現場で自由に切断できず、目地処理が不十分だとヒートブリッジが発生しやすいです。

    · XPS:通気性が悪く、表面が滑らかなため接着不良が起こりやすい。

    · EPS:強度が低めで吸水率が比較的高い。

    · ロックウール:吸湿性が高く、吸水膨張により断熱機能が失われやすい。製造時のエネルギー消費量が大きく、皮膚への刺激があります。

     

     

    4. 適用シーン

    コストパフォーマンスの観点から、一般住宅では依然として EPS ポリスチレンボードと XPS 押出ボードが主流素材です。しかし真空断熱板(VIP)は「薄型・高性能」という特長により、下記の 3 分野において代替困難な素材となっています。 第一に既存建築の省エネ改修:元の構造を損なわず室内スペースを占有しない条件で、超薄型という強みを発揮します。 第二に寒冷環境向け用途:こちらは真空断熱板が最初に活用された分野です。 第三にパッシブハウスおよび高級公共建築:壁厚が限られた条件下で厳しい熱貫流率(K 値)基準をクリアするため、VIP がほぼ唯一の選択肢となります。

     

    真空断熱板は断熱材の中の「特殊部隊」といえます。性能の上限が極めて高く、薄い厚みで最高水準の省エネ効果を実現します。 従来型の真空断熱板は施工条件が厳格で、突き刺しに弱い、現場切断不可、目地部分の密封を徹底する必要があります。一方、ステンレスフィルム仕様の真空断熱板は改良が施され、施工現場の悪条件による悪影響を大幅に緩和しています。 室内スペースの確保、超低エネルギー建築の建設、壁厚を厚くできないプロジェクトにおいて、真空断熱板は最も有力な選択肢です。


    References